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ターンテーブルのセットアップ方法について
ターンテーブルの基本的な設置方法です。
部屋のレイアウトやカートリッジを変えた時も、以前と同じ状態になっていませんか?普通に過ごしていたら何度もターンテーブルをセットアップすることはないかもしれませんが、基礎を振り返って調節しなおしてみるのも良いかもしれません。
では手順について以下の4項目に分けて記載します。
1.ターンテーブルの水平調節
2.カートリッジの取り付け
3.針圧の調節
4.トーンアームの高さ調節
1.ターンテーブルの水平調節
ターンテーブルが水平に置かれているのを確かめます。プラッター面上で水準器や、水平を測るアプリを利用して測ります。
高さの微調節はターンテーブルの足を回して行ってください。
2.カートリッジの取り付け
まず、アームレストにトーンアームを固定します。
アームにカートリッジを差し込み、ヘッドコネクターを回しカートリッジを取り付けます。
(カートリッジについてはこちらのブログをご参考ください)
3.針圧の調節
『針圧』とはレコード盤に対しての針の「圧力」のことを指し、「重さ」の調整ということになります。針圧が重すぎるとレコードを傷つけやすく、軽すぎると簡単に針とびをしてしまいますので、適度な重さに調節することが大切です。
ロックを外したアームがターンテーブルに対して水平に静止する”0バランス状態”を作ります。
まず、トーンアームのバランスウエイトを回転させ、外側に移動させます。
アームリフターをおろし、アンチスケーティングのダイヤルを0に合わせます。ちなみに、『アンチスケーティング機能』とは、アームをレコード盤の外側に引っ張る機能です。
通常ターンテーブルでレコードを再生すると針を付けたアーム回転軸の中心に向かって引っ張られますが、その力を打ち消すためのものがアンチスケーティングです。
アンチスケーティング機能なしの状態ですとレコードの内側の溝だけがすり減ったりステレオの左右のチャンネルが正しいレベルで再生されなくなってきます。リスニング用途で再生する場合には、『針圧』を調整するときに設定した数値と合わせるのが適切とされていますが、DJでの使用(レコードをバックスピンさせたりスクラッチをしたり)の場合は『アンチスケーティング機能』の数値を『0』に近づけると針飛びしにくくなる、とされています。
カートリッジに針カバーがついていたらここで外します。バランスウエイトを回転させて、カートリッジ側とウエイト側の重さが釣り合うように調節します。水平バランスが取れると、アームがシーソーのように揺らぐことなく静止します。
0バランス状態が取れたらウエイト本体のダイヤルメモリを0の位置に合わせます。
カートリッジの適正針圧まで銀色の部分を回しウエイトをかけます。今回は使用針、CONCORDE MKII DJに合わせて3gに設定します。
設定した針圧分のアンチスケーティングをかけます。
先ほどの手順で3gの針圧をかけたので、メモリを3に合わせます。
4.トーンアームの高さ調節
レコードをターンテーブルにセットします。
アームロックのつまみを外し、カートリッジをレコードに乗せます。
高さ調節リングを回し。レコード面とアームパイプが平行になるように調節します。
以上でターンテーブルのセッティングが完了です。
使用するターンテーブルの機種によって若干の設定の仕方の違いはありますが、基本的な手順は上記になります。工程は多いように思えますが、正しいバランスを順を追って調節するだけです。
レコードを最良の形で試聴するためにぜひ参考にしてください!!
Mai
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