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CATEGORY - レコード作り / コラム

梅雨〜夏場のレコード保管の注意点

これからの季節、梅雨から夏にかけてレコードの保存は注意を払って行いたいものです。
梅雨の湿気はレコードのジャケットの大敵、カビの発生の原因になります。
レコードは重ねて保存することが多いと思いますが、一枚がカビると重ねているレコードに広がり、どんどんと広がっていく可能性があります。
また、盤面にもカビが生えレコードそのものだけでなく針にも良くないです。

 

左:カビの生えたジャケット,右:カビの生えた盤面

・季節関係なくですが、まず積み上げるのは禁物です。通気性が悪くなるだけでなく、重みでも変形します。

・保管場所にも気をつけてください。押し入れやクローゼットの中も空気の循環が悪く湿気が発生しやすいです。

・梅雨に限らずですが、窓まわりは結露によって湿気が生じやすくなるので立てかけないようにしましょう。

・梅雨の時期は洗濯物を部屋干しすることもよくあるかと思います。エアコンや除湿器、除湿剤、重曹を置くなどして対策をするのがおすすめです。

・一枚だけレコードが濡れてしまった時は完全に乾かしてから棚にしまってください。

 

夏に気をつけたいのは温度管理です。レコードは約30度で変形してしまいます。室内でも日当たりの良い場所にレコードを放置すると、短時間で”ワープ”というお椀状の反りが発生します。ディスクフラッターで元に戻ったとしても音質の保証ができません。
ひどい時は波打った形状に変形し、そうなると再生不可能です。
レコードのジャケットも日焼けにより変色してしまいます。

波状に変形したレコード。もう聴けません・・・

左:日焼け前のジャケット,右:日焼けしてしまったジャケット

 

一日中クーラーをかけておくわけにはいきませんが、

・日焼け対策

・熱のこもる部屋に放置しない

この2点は特に注意してください。

レコードを棚に入れる際は、ぎちぎちに詰めてもすかすかに入れてもどちらも痛みの原因になります。軽い力でスッと取り出せる枚数で収納しましょう。

 

レコードの収納場所はレコードコレクターが抱える大きな悩みかと思われます。
自分のスペースがどんどんなくなり、無理やり収納してレコードは痛み、、となる前に一定の温度・湿度を保ってくれるトランクルームを借りるのもアリですよね。

できる限りの対策をして、レコードと共に快適に季節を迎えましょう!

 

Mai

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