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10インチレコードについて
昨今ではアルバムは12インチに、シングルは7インチや12インチ45回転が主流となっている中、絶妙な存在感の10インチについてのお話です。
現在ではPVCを原料とするレコードが流通されていますが、1890年代から1960年代まで生産されていた、主に78回転の円盤レコード、通称SP盤はカーボンや酸化アルミニウム、硫酸バリウムなどの粉末をシェラック(天然樹脂)で固めた混合物がレコードの主原料となり、シェラック盤とも呼ばれてました。
しかしこの混合物は衝撃に弱く割れやすかったために改良が重ねられ、今のPVC盤となりました。
SP盤は78回転がスタンダードのため、10インチだと収録時間が約3分です。当時リリースされた曲もこの分数に合わせて制作されていました。
その名残もあって、SP盤が衰退し40年代後半に登場したレコードの流通が始まった頃には10インチレコードが多く出回っていたようです。しかしそれから10年もたたないうちにほぼ12インチLPと7インチレコードが流通するようになりました。
12インチでより多くの曲を、なるべく長く収録したい、そうでなければ7インチでスマッシュヒットをという音楽ビジネスにおけるごく当たり前の流れで衰退していったと考えられます。
しかし昨今においては、ミニアルバムの制作やあえてのサイズ感でリリースするアーティストも増えています。
パッと目を引くサイズ感、7インチシングルでは物足りないって言う方にもぴったりです。
また10インチの収録時間は以下になります。
また、10インチの制作においても12インチ同様見開きジャケ、穴あきジャケなどの制作も可能です。
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Mai
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