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CATEGORY - レコード作り / コラム
ミックスとマスタリングのそれぞれの意味と役割
レコード用の音源に限らず、あなたの作った音楽の魅力を120%引き出すにまずはミックス(またはミキシング)とマスタリングという工程とそれぞれの役割を十分に理解する必要があります。この二つのプロセスは似ているようで目的は全く異なります。
ここでは基本から上記のようなクリエイターの為のヒントもまとめてみました。
ミックス→各楽器の音を最大限に引き出し全ての音がバランス良く鳴るようにする作業
具体的には、録音した各楽器や声の音量を展開に合わせて自動的に調節されるようにオートメーションを書いたり、イコライザーでその楽器の周波数帯域を制限して、他楽器とぶつからないようにしたりします。またコンプレッサー、リバーブ、ディレイと言ったエフェクトを追加して各楽器のトーンやキャラクターを決定させます。
一つ一つのチャンネルを調整した後はドラム、ベース、ギター、バッキング・ボーカル等と言ったそれぞれのグループ(Bus)にまとめて更にそのバランスやトーンを整えます。軸となるバランスはこの作業で決まるので、この時点でどこまで突き詰めて音楽的なバランスに出来るかが重要な鍵になります。
マスタリング→リリース形態に合わせて最終的な音を調整し、整える作業
ミキシング後に書き出されたステレオ・ファイルを、デジタルやレコードといった各フォーマットで最適となるよう、それぞれの楽曲毎の聴感ボリュームや音色を整えたり、聞き手がどのようなスピーカーや環境で聞いても出来る限り均等に聞こえるような最終調整します。
ただアナログ用のマスタリングはデジタルと比べて様々な制約がある為、経験豊かなエンジニアに依頼するか、ウルフパックのマスタリング・サービスを利用して下さい。
音のバランスは概ねミキシング段階で決まるので、マスタリングはあくまでフォーマットにあわせて最適な音量や音色を調整する作業です。ミキシングで音の修正・補正は出来る限り済ませる必要があり、例えば「自分でなんとなく施したミックスをマスタリングで修正してもらう」というようなマスタリングによる音質向上を期待してはいけません。
前述した”アナログ用のマスタリングはデジタルと比べて様々な制約がある”とは、マスタリングされたデータをレコードに流し込むためには大音量の高域(カッティングマシーンへのダメージとなる)や、シビラントや高周波の鋭い音(歪みの原因となる)、300~500hz以下の逆相成分を抑える必要(低域の逆相は音飛びや歪みの原因となる)などをカッティング前に行う必要があり、そのプロセスで音色に変化が起きます。勿論レコードプレスを想定したマスタリングが適切に行われていれば、カッティング・エンジニアは最低限の処理でカッティングを行う事が出来ますので音の変化は抑えられます。また、帯域のバランスがレコード向きではなかったり、ヘッドルームに余裕がない音源は、ボリュームを下げてカットせざるを得ない場合があります。
最適な結果が得られる様にミックスもマスタリングも最新の注意を払って臨みましょう!
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Mai
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